高齢者介護の現場で感じた事

転職・起業

高齢者をサポートする会社を起ち上げ、実際に介護の現場の一端をかいまみて感じた事を記します。
外から見ているのとでは全く違う世界がそこにはありました。

介護の現場には予想以上に男性が多い

介護老人保険施設やホームヘルパー2級研修(当時)でも男性が約半数いて、若者や中年の人も意外に多い。てっきり女性とくに子育ての終わった高齢の女性ばかりだと思っていたが全く違っていた。

なるべく高齢者の手助けをしてはいけない

困っている高齢者の手助けをしたいと考えていた私は、その考えが根本的に間違っていたことに現場に入って初めて気づきました。 動作が困難な人をもう一度自立状態に引き戻すために、本人ができる部分は自分でしてもらい、できない部分だけ介助するのが本来の介護の姿なのです。実際、介護保険法の制度の目的は「自立支援」と定められています。

また、人間というのは一度やってもらうと、二度とやらなくなるということも知りました。例えば、食事介助が必要な軽度の認知症の方でもなるべく自分で食べるように仕向けるべきで、かわいそうだと思って一度でも食べさせてあげると、次からは自分で食べることを放棄してしまいます。 介助者は、どんなにかわいそうでも、どんなにじれったくても、心を鬼にして突き放さなければなりません。

当初、私が高齢者介護に抱いていたイメージは、現場を知ることによって180度変わりました。「手助け」から「自立支援」です。百聞は一見に如かずではないですが、どんなに本やネットで情報収集しても、現場で得られる生の情報には敵わないことを痛感しました。